身体が鈍くなると自分で自分の不調に気付かない 2
前回の身体が鈍くなると自分で自分の不調に気付かないの続きです。
前回、眠くてしょうがなかったのは、複合的に原因が重なっていたからだと書きました。
少し分かりにくかったかも知れないので、まとめてみます。
汗を冷やしたら、眠くなることがあるのは、
- 汗を冷やすと腎臓への負担が増えるため、身体が捩れてくる。(腎臓が疲れると身体が捩れてきます)
- 後頭部は眠りと関係の深い場所である。
つまり、捩れが後頭部まで波及すると、それを解消するために眠くなる。
汗を出すとすっきりするのは、
- 汗を出す事で、腎臓の負担が減り、捩れが緩んでくる。
- 元が緩むと後頭部も緩んできて捩れも取れてくる。
しかし今回はこれにもう一つの要因が重なったために、
汗を出したらすっきりするが、その後また扇風機などで汗を冷やすとすぐ眠くなるという状態になったのでした。
それがパソコンのやり過ぎによる、目の疲れでした。
目が疲れると、上頸と呼ばれる、後頭部の下縁付近が固くなってきて下がってきます。
それでも目への負担をかけ続けると、固いのがぶよぶよになってきて鈍くなってしまいます。
この後頭部の下縁というのがミソです。
汗を出すと腎臓の負担が減り腰の捩れが取れて、後頭部の捩れも元に戻ってくるのが普通ですが、
それが後頭部の下縁でブロックされていたのです。
度合いがありますから、それでも汗を出せばそれなりにすっきりしていたのですが、身体の言い分としては完全にはすっきりしていなかったのでしょう。
何が悪かったのか
なぜこんなことになったのか考えました。
そして気付いたのが、
汗を大量にかいた後、扇風機に当たりながらパソコンをしていたことです。
私は、毎朝整体院へ自転車で通っています。そして汗を大量にかきます。
冷房は嫌いなので、お客さんがいない時は消しているのですが、今年の暑さです。扇風機に当たらないわけにはいきません。
扇風機で汗を冷やしながら、パソコンを長時間する、ということを何度も続けた結果、後頭部の下縁の強張りと、捩れが、絡まって固定化してしまったようです。
つまり、冷やしながら、目へ負担をかけていた。
身体で言えば、頭部第4(目の裏側)と上頸(後頭部の下縁)への負担。
どちらか一つだけなら、一晩寝てリフレッシュすればそんなに繰り返さないのですが、二つの原因が重なって寝ただけでは緩まなかったのでしょう。
しかも寝不足気味でもありました。
目への負担を減らす
野口整体では特に目の疲れについて厳しく言います。
その理由が解った気がします。
目の疲れによって後頭部が下がってくることと、他の捩れや偏りが関連してくると、眠りによって回復し辛くなるからなんですね。
そして眠りによって回復しない日々が続くと、強張りが固定化してきて、元に戻らなくなる。
鈍くなると、身体の言い分が解らなくなりますから、「食べ過ぎ」、「飲み過ぎ」、「疲れに気付きにくくなる」、「寝ても疲れが抜けない」、なんてこともあります。
ですので、「目を使う時はしっかり腰を入れなさい」と言われます。
腰を入れていると、身体の上半身の力が抜けてくるので強張りにくくなるのです。
しかしそうはいっても腰を入れ続けるのも大変です。
長時間目を使わなければならない時は、やはりちょくちょく休めるのが大事です。
冷房の効いた部屋で汗をかかない人は、湯船につかって一日に一度は汗を出しましょう。
その時に、顔を上へ向けて、目にお湯で温めたタオルを当ててみましょう。
首を上へ向けると、上頸(後頭部の下縁)が緩みます。
そして目を休める意味で目に蒸しタオルを当てるのです。
具体的な対策法を紹介しようと思いましたが、すみません。
少し長くなったので次回、その内容を書いて行こうと思います。。