健康法との付き合い方。機、度、間を知る。蒸しタオル編
私のブログでは、今までいろいろなノウハウ的なものを書いてきました。
ここらで原点に戻ってみようと思います。
人は一人一人違います。
当然身体も違います。
同じ人がいないように、同じ身体もありません。環境もそれぞれ違います。
ノウハウとは誰にでも当てはまるように感じますが、人はそれぞれ違うので、
本当は誰にでも当てはまるノウハウはありません。
しかし、頭を使って自分に合うように工夫することはできます。
何度も試して、試行錯誤して作り上げたものは自分にとって一生ものになります。
それは健康法でも同じことです。
それでは、健康法を自分のものにするときに考慮するべき点、またはその考え方を話していきましょう。
鍵は「機、度、間」を知ることです。
例として、私がよくオススメする蒸しタオル法を取り上げます。
蒸しタオル法における機度間
私が蒸しタオルを勧めるのは、目が疲れている時です。
これが機です。つまり機会です。
英語で言えばwhen(いつ)ですが、時間の問題だけではありません。
機とはもう少し広い意味でどの場所に、どういう目的で、ということも入ってきます。
蒸しタオルなら、頭が疲れた時にも効果がありますが、それは目と頭の関係が深いからです。
つまり、その効能を知っていればより応用範囲が広まります。
次は度です。度は度合いです。
何事もそうですがやり過ぎはいけません。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。
蒸しタオル法は熱して冷める所に意味があります。
温めるだけではありません。
身体は温めると緩みますが、冷める時に引締ってきます。
緩めてから引締るから効き目があります。
ずっと温めっぱなしでは、緩んだまま引締りが起こらないときもあります。
引締りが起こってこないと、かえって強張りが残ることもあるのです。
蒸しタオルにおける度合いを掴もうと思ったら、温めるのが目的じゃなく、冷める時に引締りが起こることが目的であると知る必要があります。
そして、どれぐらいならちょうど良いか何度も試してその度合いを掴むのです。
最後に間です。
それを味わう時間が必要なのです。
緩んで、それから引締ってくるのを味わうとより効果があるのです。
「蒸しタオル法をやったからもう大丈夫」ではなく、その気持ち良さを味わう、気持ち良さにひたる。
これができて初めて健康法は意味があるとも言えます。
なぜなら、味わうことをしないと途中で変化が止まる時があるからです。
緩んで引締るのは身体のもっている自然なリズムです。
そのリズムは心が落ち着いている時に一番発揮されます。
味わうことに集中していると身体が素直になってくるのです。
間の大事
この間という感覚は日本人が一番大事にしてきた感覚ですが、最近はなんでも速いのが良いという風潮があって忘れているひとが多いのではないでしょうか。
何事も自分のものにするには時間がかかります。
また、「ずっとやり続けていて分からなかったことが、少し忘れて間隔を空けると理解できている」という経験がないでしょうか。
そのためにも「味わってやる」、「ゆっくりやる」のが必要になってきます。
「間」は、非常に難しい概念なのでいずれ間についてだけ考察してみたいと思っています。
健康への道
すこし話がずれましたが、健康法とは自分に合った、
- 機(いつやるか)
- 度(どれぐらいやるか)
- 間(味わう時間、身体に染み渡る時間)
を掴むことに意味があります。
健康法は、知って終わりではなく、それとどう付き合っていくかというところ意味があります。
そうして自分の身体についてより深く知っていくことが本当の健康への近道になるでしょう。
少し長くなりましたが、最後まで読んで頂いてありがとうございました。